細心ということ

 

曇り、一時雨。15度。

7時に起きる。

朝餉は、グリーンレタス・大根・カニカマのサラダ、ベーコン・目玉焼き、トースト、紅茶。食後にコーヒー。

自宅も曇り空だと、妻のメッセージ。

コーヒー・サーバーを求める。ハリオのガラス製のV60は、写真で見ると二回りくらい大きく見える。実物は華奢な感じが好ましい。うっかりすると割ってしまいそうな薄いガラス。

義母が長く使ってきたこの家の薬罐はアルマイト製だ。軽くて丈夫なのだが、これもなぜか華奢に見える。

いつ壊れるとも限らない——そんな畏れを抱きながらモノと付き合う。もたらされる緊張感は、疎んじてはならないもののひとつだ。

昼餉は、ブルーベリーを塗った食パン、ミルク、芋けんぴ。

一般的なコーヒーサーバーは、プラスチックの取っ手とガラスの隙間にコーヒーが入り込んで変色していく。漂白剤に浸けるたび、取り外せないプラスチックを恨めしく思う。

割れてもいい、と思い定めたサーバーが清々しく見える。

映画は、サイモン・ストーン監督『時の面影』。ジョン・プレストンの小説『The Dig』をベースにしている。キャリー・マリガンとレイフ・ファインズが味わい深い演技。2人は、英国の階級の違いを発音で表現できている。執事のぞんざいな応対がいい。レイフ・ファインズが演ずる中産階級の男は、それに慣れている。物語は第二次大戦前夜だが、彼の地では今でも似たようなものだと思う。

夕餉は、バナナ、食パン。

 

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