立ち上がる

 

雨、のち晴れ。7度。

8時に起きる。

朝餉は、大根の皮のきんぴら、小魚の佃煮、卵焼き、竹輪の甘辛焼き、味噌汁(大根・人参・カボチャ・油揚げ・豆腐・アオサ)、玄米ご飯、りんご・バナナ。食後にコーヒー、チョコレート。

岳父の庭の白梅が盛っている。玄関の棚上に生けた一枝も満開。

老いた政治家は、真意を曲げられたと思っている。そんなつもりで言ったわけではない。ちょっとしたユーモアのつもりだった。彼は、そんな気持ちを吐露している。

けだし、舌禍である。

女性の社会参画の比率、40パーセントを目指すというのが行政の目標らしい。いきなり50パーセントは無理だろうという。煮え切らない数字を持ち出してくる。

与えられるのか、勝ち取るのか——根拠のない数字を弄んでいる姿勢に、舐められ続けていると感じない人はいるまい。社会を変えるには、どちらにしろ覚悟がいる。この国は、民主主義を勝ち取ったという意識に乏しい。参画比率、男女50パーセントを法制化することは法の下の平等の根本だと思うが、今の政治家が、たとえば国民投票してまで民意を問うことはないだろう。

女は、まただ、と思って冷めた目で眺めている。

昼餉は、トースト、ロイヤルミルクティー。

戦争に負けたおかげで、民主主義になった。勝ち取ったのではなく、負け取ったのだ。そんなことをどこかで読んだ覚えがある。

何百万人の命を賭したのだから、血を流して勝ち取ったことに変わりないが、この国の女はどこかで異性を信じてない。あの戦争に突き進んで、その苦汁を清算し切っていない。分断があるとするなら、この国の男女の溝は深まる一方だ。

権利を守る。そのために、闘う。

女は、ずっと闘ってきたのに。闘い方についての教育を施されてこなかった。

だからこそ、この国の女は強いのかも知れない。その凄さを知らないのは、この国の男だけだと思う。

夕餉は、きんぴら、鯖カレー、味噌汁(大根・人参・玉ねぎ・カボチャ・油揚げ・豆腐)。食後に紅茶、チョコレート。