雨、のち晴れて夕方から雨、のち雪。11度。
7時に起きる。
朝餉は、キャベツとウインナーソーセージの卵とじ中華炒め、味噌汁(大根・人参・ジャガイモ・シメジ・油揚げ・豆腐)、バナナとりんご。食後にコーヒー。
買い出しの後、彦根のマスターのところへ。年末の挨拶。僕らが行った時は誰もいなかったが、それからボチボチと。ゾッコンの若い歌手の話、その曲を流してくれる。
遅い昼餉は、きな粉餅、コーヒー。
本を求める。浦沢直樹著『PLUTO(プルートウ)1~8巻』(小学館)、浦沢直樹・長崎 尚志著『MASTERキートン Reマスター』(小学館)。
浦沢さんの絵は、一枚の顔に尽きる。素描のような線。美男でも美女でもない。皺であったり、影であったり。
細い線がダブったり交錯したり。消えそうであったり。消えていたり。
瞳はもっとあやふやで、穴にもなっていない黒いシミ。見開き、驚愕するにしたがい、瞳の線は減っていく。エッチングの引っ掻き線のよう。
すべてが淡い。にもかかわらず強い。
ネームを追いながら、ふっと目を止める。数ページを遡る。時間をかけて眺める。一本の線が、重なっている。物語を中断して、その線の物語りを聞く。
浦沢さんは、「所詮は漫画の絵」と思っている。どこかで、思っている。
描き込んでいない。そのことが、頁を繰る手を早めているような。物語に没入することを手助けしているような。無類の読み手でもあることが、絵から伝わる。
漫画の絵は物語そのものだ。「されど漫画の絵」を、浦沢さんは信じている。だから、素描のように描く。それが人物を雄弁にする。その不思議な接点を、浦沢さんは信じている。
それを美学と呼ぶ人もいる。
額装として、ずっと眺めていたい。
夕餉は、エビ団子の鍋、餅、ご飯。食後に抹茶、バームクーヘン。