低頭ということ

 

晴れ、のち雪。3度。

7時に起きる。

朝餉は、金時豆煮、天ぷら、肉じゃが、サーモンとマグロの刺身、味噌汁(ナメコ・大根・人参・サツマイモ・揚げ・豆腐・大根の葉)、ご飯、柿のヨーグルト掛け。番茶。

姉を乗せて、区役所へ。亡き父の行政申請が目白押しだが、すべて姉に任せる。

姉が癇癪を起こすのは、僕の存在が疎ましいからだが、そばに居たくないのはこちらも同じだ。

妻はそんな姉に初めて接して、言葉を失う。それでも、ひとつ屋根の下に暮らすうちは、どんな誤解を受けても謝らねばならない。家族という括りは、血がつながっているというだけの関係だが、それゆえやっかいなのは誰もが認めるところだ。

僕は、逆鱗に触れないよう静かにしている(それでも触れてしまうのだが)。妻は、取り持とうとして為す術もないが、そういう無力感を味わうのも家族ならではかと思う。

なんにせよ、僕はいつも謝る。言い訳はしない。

親の面倒を見ながら一生を終えるのは、姉なのだ。

葬儀社のアフターフォロー担当が訪う。各種の申請や、香典返しのことなど。明日までに目鼻をつけるつもりで。

遅い昼餉は、マッシュポテト、チーズハンバーグ、ご飯、姉が買ってきた小豆餅。

葬儀の精算をして、記録をつけ終わった。残務の残すところわずかとなった。

夕餉は、端折って母はお菓子と暖かい豆乳。僕らは抜き。

 

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