我を張って

 

曇り、のち雨。26度。

7時に起きる。

朝餉は抜き。

書斎に籠って、横たわる。

昼餉は抜き。

昨日の午後から妻と仲違い。ちょっと大人げないところへ行ってしまう。

悪いのは僕だ。この先もずっと、そういう姿勢でいたい。なのに、偉そうなことを言う。妻はそれに聞き入っている。もう言い返してこない。気づくのが遅い。そして後悔する。

夕暮れどき、言い訳なしに深く謝る。

夕餉は、フレンチトーストの残り、妻の作ったアジのフライ、玄米ご飯。

寝る前に妻がポツンと尋ねてくる。

「わたしは、出ていかなくていいの?」

「ほんとに悪かった。ごめんな」

しばらくして、妻の寝息が聞こえてくる。

妻を護ることだけ考えていればいい。

歳を取ったら、それ以外のことはどうでもいい。

大袈裟ではなく、そう思う。