よすがとなる聴覚

 

晴れ。12度。

7時に起きる。

朝餉は、目玉焼き、味噌汁(人参・玉葱・なめこ・ネギ・豆腐)、ピザトースト、アールグレイ。食後にコーヒー。

女房は別の銀行へ。今度は一人で相談。気のせいか、嬉しそうに見える。クワイアの稽古があって遅くに帰った。

来週から始まる『Better Call Saul』のおさらいを。シーズン2を見始めたら止まらなくなった。展開の妙。伏線の張り巡らせ方。小さな場面の小さな行為。画面の切り取り方。ロングショットとショートカット。空の描き方。タイムラプスやハイスピード。

兄と弟、家族、努力と怠惰、善意と悪意の混淆。男と女――シリーズ1から2へ。物語は思いもよらぬ方向へ進む。遠くへ連れ去られたという感覚はないのに、気づくと見も知らぬ風景が広がっている。

昼餉は抜き。

迂闊だったのだが、LINNのDSがSpotifyに対応していたことを知らずにいた。びっくりするやら嬉しいやらで。

他のネットワークプレーヤーとかUSB–DACの音がどんなものなのか、僕はほとんど知らずにいる。LINNをマイルストーンにしていれば、大きな曲解はないだろうと思っている。聴こえてくる音には、そういう確信の芽になる清明がある。

老いても、そういう特性は耳に届くらしい。ありがたいことだ。

夕餉は、アーリオオーリオ・ペペロンチーノ。うーん……。

女房は外貨建ての定期預金を始めて、そのことをボソボソ語ってくれる。錆びついていた歯車が回りはじめるのを確かめるように聞き入る。

 

f:id:Tosshy:20200220154113p:plain