祓ってしまい、誰もいない

 

晴れ。28度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツとレタス、トマト、ツナのサラダ、味噌汁(人参、キャベツ、玉ねぎ、カボチャ、豆腐)、フレンチトースト、紅茶、コーヒー、クッキー。

女房とクルマで多賀へ。多賀大社で夏越の祓え、茅の輪を三べん潜って神殿に参拝。

昼餉は、境内横の蕎麦屋で盛り一枚。女房は豆ご飯、かけ蕎麦。

昼下がりの多賀の通りに人影はない。火曜ということもあろうか。参拝客さえ途絶えた道を二人で歩きつつ、打ち捨てられた家に目を走らせる。

ガランとした店の奥に主人がいて、暑いですな、と言ってくる。

祓えの当日である月末や、毎週末の客足を知らないと先行き真っ暗と早合点しがちだが、それがほんとに早合点かといえばそうではないのだと思う。

彦根のマクドナルドで、フレンチフライ、アイスコーヒー。

女房の背中は鉄板でも入っているかのよう。背筋が凝り固まってしまい、マッサージをしても生半なことではほぐれない。子宮の筋腫が腰から背中全体に影響していると素人なりに見立てても、僕にできることはマッサージしかない。そんなことを、あれこれ話す。

帰ってから、水無月を一切れ。

夕餉は、焼き茄子、味噌汁(人参、玉ねぎ、カボチャ、小松菜、豆腐)、焼きそば、赤ワイン。食後にコーヒー。

Appleは先頃のWWDCでお披露目したOS群のパブリックベータ ・プログラムをリリースした。iOS13はインストールできたものの、macOS Catalinaはインストーラーが起動しない。Mojaveでも同じことがあったような…。

本が届く。谷川俊太郎著『はだか 谷川俊太郎詩集』(筑摩書房)。平仮名で書かれた詩集の絵は佐野洋子。

 

ひみつ

 

だれかがなにかをかくしている

だれかはわからないけど

なにかもわからないけど

それがわかればきっとなにもかもわかる

ぼくはいきをとめてみみをすました

あめがじめんにあたってぴちぴちいっている

あめはきっとなにかをかくしている

それをしらせようとしてふってくるのに

ぼくにはあめのあんごうがとけない

あしおとをたてないように

そうっとあるいてだいどころをのぞくと

おかあさんのうしろすがたがみえた

おかあさんもなにかをかくしている

でもしらんかおしてだいこんをおろしている

こんなにひみつをしりたがっているのに

だれもぼくになんにもおしえてくれない

ぼくのこころにはあながあいていて

のぞいてもくもったよぞらしかみえない

 

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