おかしな音

 

快晴。19度。

7時に起きる。

朝餉は、キャベツとレタスのポテトサラダ、ハムと目玉焼き、味噌汁(人参、玉ねぎ、ほうれん草、豆腐、かぼちゃ、ネギ)、トースト、フルーツティ。

女房はクワイヤの打ち合わせへ。遅くに戻る。

昼餉は、トースト、ミルク。

10キロをジョグ。

Miles Davisをある時から聴かなくなった。特にわけはなかったと思う。好きだと思う感情には言葉を捧げるのに、逆の感情に費やす言葉は限りなく少ない。

気づくと、プレスティッジに遺したマラソン・セッションの頃のクインテットで彼が奏でるボソボソしたミュートの音をまた聴いている。あのミュートはアルミ製のワウワウから先っぽのロートを引っこ抜いて吹いているはずで、抜け切らない音が彼のトランペッターとしての性格をよく表している。

夕餉は、アジとイカのフライ、玄米ご飯。

ジャズ史を彩るコンセプチュアルなアルバムとは毛色の違う、どちらかといえば流した、やっつけ仕事のようなレコーディングの感じは『Walkin'』に顕著だと勝手に思っているけれど、四部作の「らしくない」ところが結局のところ多くの人々から愛されているのも事実だ。

スイングしない彼のミュート・トランペットは、たとえばレッド・ガーランドのピアノを強く意識したものだったと今にして思う。彼のそういうプロデューサー的なところが若い時には鼻についたのかもしれない。

とりあえず録音して、さっさと終わらせようぜ。火事場のなんとやらを彼はどのように乗り切ったのか。そんな背景などどうでもいいのだが、なぜかそれを考えずにはいられない。

べったり張り付いたそういう物語が、もうコンセプチュアルになっているような。

 

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