11カ月

晴れ。風。19度。
6時に起きる。
朝餉は、レタスとキャベツ、パプリカ、キュウリ、ツナのサラダ、みそ汁(人参、カボチャ、玉ねぎ、揚げ、長ネギ)、ハムとさつま揚げ、スクランブルエッグ、バナナミルク、紅茶。
女房の出勤日でいつもの弁当を。
出社して仕事。普段と変わりなく。
昼餉は、弁当おかずの残り、トースト、菓子パン、コーヒー。
午後も仕事。残業。
夕餉は、この1カ月ほど残業をともにした女の子二人と、彦根城のそばのイタリアンで。生牡蠣、ワタリガニのクリームパスタ、ヴィヤベースなんかをアラカルトで。よく飲み、よく食べ、よく語り合った。
今日で会社を退職した。短い間だったが、よくしてもらった。薩摩切子の高価なオールドファッショングラスをいただいて、ウィスキーの愉しみが増えた。
ケアサービスにいつの日か通うことになるのか。僕は仕事を通じてさまざまなことを考えたし、考えざるをえなかった。もっと先のことだと思っていたことを見せられたような気がする。足腰を鍛え続けなければと強く思ったし、体は動かし続けようと誓った。
身体にとって独り暮らしはいいことだと主張する文章をどこかで読んで、それはとりも直さず、動かし続けることの外的状況なのだと納得がいった。
考えたり思ったりするよすがをもたらしてくれたのは、義母だった。義母の介護のおかげである。
置き土産となった二人の女の子には、巡り巡ってこちらの方が教えらることとなった。己を再認識できることは、いくつになってもありがたいことだ。
花束やたくさんのプレゼントを持って帰った僕を見て、女房が驚いている。短い期間だったのに、何十年も勤めたような感じに見えたのだろう。