沿道で

曇りのち晴れ。夏日。
七時前に起きる。
朝餉は、レタスとキャベツ、ブロッコリー、トマト、大根、玉葱、ジャコのサラダ、スクランブルエッグにハム、みそ汁(人参、ジャガイモ、小松菜、揚げ、とろろ)、トースト、バナナミルク、イングリッシュ・ブレックファスト。
入り側書斎でキーを打つ。
昼餉は、大根の皮と葉、薩摩揚げのきんぴら、餃子、みそ汁の残り、玄米ご飯。食後にルイボスティとクッキー。
キーを打つ。
女房に縁側で散髪してもらう。バリカンが電池切れになり、あとは女房がハサミを入れた。床屋の切り方をあれこれ教えて、はんぶん投げ出しそうになるのをなだめたり。
やんごとなきお方がお帰りになるということで、せっかくだからと二人してお見送りに。造型のうちでもっとも異形だが、それこそ社会というシステムにとってもっとも完成された楼閣であり蜃気楼。貴賎というものを擦り込まれて僕らは社会がじつは異形であることを知る。民主主義とか平等といった未完のシステムを包含する異形について、僕らは意外にもまともに教えられていない。抽象的な観念であるからこそ教えなければいけないのに、ぽっかり穴が開いている。
お二人は僕らの前を通る時、手を振っていらした。こちらも手渡された日章旗を振る。二秒かそこらのこと。
夕餉は、ポテトサラダ、みそ汁(大根、人参、小松菜、揚げ、サツマイモ、エノキ)、炒飯、赤ワイン。食後にルイボスティとわらび餅。