確信犯的

雨のち曇り。14度。
7時に起きる。
朝餉は、食パン一枚、バナナ、ミルク。
一人だと手抜きもいいとこだ、このオヤジは。
とメッセージを送る。しばらくして。
おんなじだよ、このおばさんも。
と女房から返事。
昼餉は、ポークカレーの残り。かくして、なーんにもやらないぼっち老人の一丁あがりとなる。
本を求める。ホルヘ・ルイス・ボルヘスアドルフォ・ビオイ・カサーレス編、柳瀬尚紀訳『ボルヘス怪奇譚集』(河出文庫)、エトガル・ケレット著、秋元孝文訳『あの素晴らしき七年』(新潮クレストブックス)。
夕餉は、ポークカレーの残り、冷奴、みそ汁(大根、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、白菜)。食後にコーヒーと煎餅。
酒を求める。ニッカの『BLACK Rich Blend』、バーボン『Old Grand-Dad 114』。
Rich Blendはこのシリーズの中では本来のBLACKに近い方だと思う。これが千円そこそこというのは家飲みとしては慶事ではある。
ケレットはテルアビブに住むユダヤ人だ。両親はホロコーストの犠牲者で、もちろんそのせいではないがひどく偏執的だし、そのことを民族の血だと信じている(フシがある)。ウディ・アレンを類型的と称して目に見えないけど悪質な檻に閉じ込めることが許されるなら、彼はその一族だ(僕は悪質だなんて思わない。彼らは類型的に過ぎるからだ。類型的だと断じて類型化しているのは偏執的かもしれない。それくらいの自覚はある)。