寝てやり過ごす身体

 

 

 

曇り、夜に雨。10度。
8時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(キャベツ・大豆煮・ツナ・チーズ)、目玉焼きとハム、味噌汁(シメジ・人参・油揚げ・豆腐・キャベツ)、トースト、アールグレイ。食後にコーヒー。
人類も大昔は冬眠していたという学説がある。その痕跡を化石から認めることができるらしい。真偽のほどはわからないが、なるほど食料が途絶える時期を寝てすごすのは理にかなっている。新陳代謝は、生き物における生殺与奪だから、それさえ生き物は制御する。それを非意識下でおこなうところが要諦なのだと思う。さあ冬眠しよう、と思ってから冬眠するのではない。その時期が来たら、身体が勝手に準備をはじめて眠ってしまうのだ。そこがすごい。
冬眠について、生態学的に確立されたものは存在するのかわからないけれど、冬になって寝起きが悪くなるのは、大昔の痕跡なのかもしれない。そんなわけで、ぼくらは今朝も先祖返りして、あらら!などと慌てて起きてしまう。
昼餉は、菓子パン、コーヒー。
妻と清岸寺へ。義母の月命日は明日。花をたむけ、線香をくゆらせ、手を合わせる。風はない。たまに雨粒あり。鳥のさえずりもない。
帰りに畑の前で万両の実がついた枝を切ってもちかえった。妻が大きなガラスの花瓶に投げ入れると、そこだけ火が灯った。
歩いている妻が言う。「冬に枝をさらす樹が好きだわ。新しい葉っぱを用意していると思うだけで救われる」と。
夕餉は、きんぴらごぼう、小松菜のお浸し、味噌汁(シメジ・キャベツ・油揚げ・豆腐)、親子丼、赤ワイン。