友引あけ

 

 

 

 

 

 

晴れ。31度。

葬儀場の控え室、6時に起きる。

朝餉は、姉と妻は和定食、僕は洋定食。

葬儀場の担当者と最後の打ち合わせ。

ご縁さんをお迎えして告別式と挨拶、棺に花を手向けている時、看護師だった叔母がずっと美空ひばりの歌を口ずさんでいた。美声。

バスに乗って里塚の火葬場へ。

友引明けの日曜ということで火葬場は混んでいる。収骨まで1時間半。用意したチラシ弁当を参列者に振る舞い、控え室で食す。他愛のない話ばかりだが、それがホッとする。食後に抜け出してロビーでアイスコーヒー。

母の骨は予想に違わず、父よりかなり少なかった。その代わり純白といっていいほど、骨の色が目に沁みる。

バスに乗ってふたたび葬儀場へ。還骨法要と繰り上げ法要を済ませて、ご縁さんを見送る。ご縁さん、調子が良くないよう。

参列者に最後の挨拶をし、振る舞い代わりのお重、六花亭の菓子詰め、フルーツ、花束をお渡ししてお開きとなった。父の時の疲れほどではなく。家で看取れたことが幸いしている。

帰宅。ほどなくしてやって来た葬儀社が母の祭壇を作る。花に包まれて骨になった母の遺影はホッとしているように見える。

アイスクリーム。

夕餉は、叔母が持って来てくれたおにぎり、通夜の日に作って持って行った卵ロールサンド。

やけに暑い1日だった。