すでにわかっている

晴れたり、くもったり。
四時過ぎに起きて、机へ。
午後、十キロをジョグ。
女房は新宿のジャズ祭へ。一緒にどう?と誘われたが。
カウント・ベイシーをバックにエラ・フィッツジェラルドが「Shiny Stockings」を唄う、ということなら万難を排して駆けつけたいが。
僕にあるくらいだ、君にだって、それは当然のようにある。僕に起きるくらいだから、君はとうの昔に経験している。
僕が感じることの全部は、君が感じていることだ。
固有の感情がある、というのは幻だ。
全部、一つ漏らさず、みんな知っている。
わかり合えるんじゃない、すでにわかっている。
ゲンペイカズラがいっこうに芽を出さない。
女房が水栽培していた苗木を植えてやることにして、枯れた根を引き抜いた。
すると、どうだろう。地下茎はちゃんと生きているではないか。あわてて土をかぶせる。
逆に、息の根を止めてしまったかもしれない。悪いことをした。