シュッタイ

晴れ、ときどきくもり。夏日。
四時過ぎに起きて、机へ。
夕方、七キロをジョグ。
女房が着物の帯を見繕ったりしているあいだ、図書館で何冊か雑誌を読む。
久しぶりの誌面、何年ぶりだろう。その間も、ずっと作られ続けてきたのだと思うと、それはそれでちょっとした奇跡なのかもしれない。
数千人、多くても数十万人の読者が今も毎月買っているのだ。密やかな逢瀬と言ってもいいくらいの関係性が続いている。
ぱらぱらと頁を繰って、ため息がでる。
作るほうもだが、買うほうの沸点があったればこそなのだ。その等価交換がずっと続けばいいのに、とすっかり冷めた一人は思う。
「重版出来!」というTVドラマを観て、そこに描かれている当たり前のような感情に清々しさを覚える。それぞれの人が懐に抱いているプリンシプル(原理や原則)は滅多なことではわからない。ドラマはそれをわかりやすく見せている。そういう告白のような吐露も、密やかな逢瀬なのかもしれない。
そういえば、出来をデキと読んでいた。
ただ、恥じ入る。