夏越しの祓え


くもり。
六時過ぎに起きて、机へ。
昨夜はウィンブルドンの一回戦。夜中も二時を回る。寝不足。
六月は走れずじまい。アクティビティは六日で、距離は五二キロ。着古したウェアに、履き潰したシューズ。それらを纏って走るのは、古いランナー。
コースを、あと二つくらい開拓してみようか。せめて道くらい新しくしないと、な。
夏越の祓えといえば、菓子は水無月。ういろうに小豆の組み合わせが、ちょっと涼しげ。
クルマを走らせて、女房と菓子を求める小旅行へ。久しぶりの川越。老舗の菓子屋をめぐる。氷川神社に寄って、人形流しとかもやって。柿本人麻呂の社で祈りも捧げて。祓えの飾りがないのは、なぜだろう?
芋ばかりが目立つ街をあっちこっち歩いて、老舗中の老舗で三日しか売りませんという水無月を見つけて求める。
喜多院にも参って、五百羅漢の五百の姿態を眺める。胸襟を開いている羅漢さんがいらっしゃって、胸からなにやら頭を出さんとしている。「エイリアンだね」と女房が言う。
ずんだ餅も探したが、こちらは手に入らず。女房の好物だが、お眼鏡に適うのはなかなか売っていないらしい。