寸止め

 

晴れ。9度。

8時に起きる。

朝餉は、キャベツ・グリーンレタス・コーン・大根・パプリカ・カニカマのサラダ、ベーコン・目玉焼き、味噌汁(大根・人参・カボチャ・豆腐・ネギ・油揚げ)、トースト。食後にコーヒー。

梅の蕾が膨らんでいる。去年、枝を払った姿を遠目に見て、しまったと気づいた。蕾が華奢なのはそのせいだろうか。

芙蓉のほうは、妻がもうダメだとあきらめるほど切っても、日差しが促せばどこからか伸びてくる。チキンレースでもあるまいし、ギリギリを探して幹を切っていたら、いつの間にか根本にきてしまった。

今年は、もう自信がない。悲しむ妻の姿は見たくないのに。

昼餉は、チョコレートクッキー、菓子パン、白湯。

ジョギング、10.01キロ。暖かいぶん、ペースが伸びる。四方の雪山、琵琶湖が光っている。息が上がっても心地良い。春の足音、ほんの少し。

ウイルスの実効再生産数が、主要都市で1.0を下回るようになった。ピークアウトしたと思いたいが、専門家は踏み込んだコメントをなかなかしない。苦い経験の蓄積らしい。

確保したホテルの使用率が低いのに、自宅療養者が増えている。その相関がわからない。為政者が、説明しないのはなぜだろう。

妻の作った夕餉は、キャベツとグリーンレタスのサラダ、トマトとベーコンのスープ、サバカレー。食後に焙じ茶のチョコレート、白湯。

手順をひとつ入れ替えただけで、味が変わる。驚くのは、この舌がまだ感じ取れることだけれど、どこかでプラセボじゃなかろうかと疑っている。

若いころは、もうすこし暢気だったし、陽気だった。美味いと感じたら、それは紛れもないものだった。輪っかが円を描いて閉じていた。

今は、閉じる前に線が掠れ、そのまま動いたものか迷う。途切れても、それに気づかない。

くっきりした円と、掠れてふらふらの孤。

禅の円相図は、どちらかといえば前者だが。

 

 

f:id:Tosshy:20210122114339p:plain