違う世界にいる

 

降ったり、止んだり。20度。

7時に起きる。

朝餉は、キウイとバナナのヨーグルトかけ、大根・レタス・パプリカ・トマトのサラダ、ハムとスクランブルエッグ、トースト、ルイボスティ。食後にコーヒー。

軽い断食を。

通学する子供の声が、窓から流れ込んでくる。普段の暮らしの声。なんの痛痒もなく、さっぱりと忘れている。

養老孟司さんの講演の抜粋録画で、動物はぜんぶ絶対音感を持っていると。音程を言語化しているとしたら、僕らよりはるかに効率的なコミュニケーションをしていることになる。

ヒトと他の動物の差異なら、逆のパターンもある。僕らは一歩のあいだにいくらでも呼吸ができる。他の動物は、一歩につき一呼吸しかできない。すべての動物は短距離走者だ。ヒトだけが長距離を走れる、巨大なラジエーターを持っていることになる。

20kHz以上の音が聞こえないヒトは、他の動物たちが交わす会話の半分も聞こえていない。世界は、音に満ちている。

猫の目は、赤の色成分を検知できない。彼らの世界は、鎮静剤を打ったように沈んで見える。

昼餉は、シフォンケーキ、ルイボスティ。

闇に向かって吠える犬に見えているものが、ヒトには見えない。匂っているのかもしれないし、聞こえているのかもしれない。なんにしても、犬にはわかっている。

夕餉は、ラスクとシリアル、ルイボスティ。

 

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