父、返る

 

 

 

 

 

 

 

おおむね晴れ。18度。

7時に起きる。

朝餉は、天ぷらの残り・焼きナス、刺身(鯛・マグロ)、味噌汁(大根・玉葱・人参・サツマイモ・油揚げ・豆腐・ネギ)、クリームシチュー、ご飯、蜂蜜とヨーグルトをかけた柿・ブドウ、お茶。

予約しておいた供物や献花を受け取ってから、妻と余市の菩提寺へ。父の遺骨と位牌など持って、法名軸の魂入れと1周忌法要。最後に納骨を済ませた。

「やっと戻れたね、オヤジ」と骨に語りかけて大きな骨壷いっぱいの骨を墓に入れた。壺の底にへばりついた父の骨を掻き出した手は、なぜかすべすべになった。

夕焼けのはじまった山門を潜って、住職に挨拶をしてから国道を走って小樽へ。

築港の回転寿司で夕食。たいして食べていないのに二人して満腹に。父の墓前にと用意したお萩をクルマに戻って食そうとしたけれど、それも食べられなかった。

札幌へは8時を過ぎて着く。カフェで豆乳オレを飲みながら、仏壇のことで妻とあれこれ話す。

帰宅は9時近く。起きて待っていた母と姉に、妻が写真やらビデオを見せて説明した。母が「お父さんはもう行っちゃんたんだね」と言ったとか。ボケているようで、芯のところはしっかりしている。

上弦の半月が空に浮かんでいる。