晴れ。7度。北北西の強い風。
7時に起きる。
朝餉は、アガペシロップとヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(サニーレタス・ベビーリーフ・トマト・キャベツ・大根・大豆煮・チーズ・カニカマ・バジル)、味噌汁(白菜・レンコン・大根・シメジ・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・カブの葉)、卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー。
スザンヌ・シマード著『マザーツリー』より——
私は小道を駆け上がり、シラカバの根元から腐植土のひとかたまりを拾い上げた。この豪華な広葉樹が糖分の多い樹液を分泌し、毎年秋に養分たっぷりの葉を落とすものだから、ここの腐植土がいちばん甘いのだった。シラカバのリターにはミミズも集まるので、その結果腐植土とその下の硬質土層が混ざり合っていたが、私は気にならなかった。ミミズが多ければ多いほど腐植土は栄養たっぷりでおいしくなる。私ははいはいを始めた瞬間から土を食べるのが大好きだった。
母は定期的に私に虫下しを飲まさなくてはならなかったほどだ。
リターは細くて幼い根のこと。木の成長の途上で枯れていくが、微生物が分解して土へ還元していく。落ち葉と落枝をもともとはリターと呼ぶらしい。リター量という値は、落ち葉や落枝が土壌化する割合の指標だ。土を食べて大きくなった子どもはカナダでも珍しかったことだろう。土の甘さを知っている、なんだかうらやましい。著者は生まれ落ちたときから森の中へ入ることを約束されていた。そして木々が発するさまざまな言葉のようなものに触れて育った。
インコとか文鳥もうまい土を食べるときはくちばしのあたりの羽毛をキュッと縮ませていかにも旨そうだった。子どもながらにその姿をすこしも不思議にはおもわなかった。
昼餉は、アップルパイ、豆乳コーヒー。
横綱・照ノ富士が引退。膝を固定する不細工な器具がサポーターから盛り上がっているのを見なくてすむのだ。ロボットの膝関節を隠そうとでもするかのようなサポーターの下には、いったいぜんたいどんな仕掛けがあったのだろう。それを見たいとおもう自分と、できれば見なくてもいいようにしてほしいと願う自分がせめぎ合っていた。序二段から横綱へ2年で駆け上がった稀有な人生を歩んだ。朴訥な言葉の一つひとつが耳に心地良かったのは眺めてきた景色の壮絶さをうかがわせたからだ。
今の力士は体重がどんどん増え、それが下半身を痛めつけ寿命を削っている。輪郭があやふやな琴桜の脂肪まみれの身体を見ていると心配になるのはボクだけではないとおもう。
五十肩のリハビリで妻は整形外科へ。
夕餉は、カリフローレとカブの塩和え、ニンジンとピーマンのチヂミ、フリルレタスとトマトを添えたチキン南蛮、味噌汁(大根・白菜・シメジ・カブの葉・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後に煎餅、ルイボスティー。
AppleはOS群の開発者バージョンを更新してβ3をリリースした。