彼らに権利を与えない

 

 

 

 

 

 

 

曇り。13度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(レタス・大根・キャベツ・ツナ・チーズ・バジル)、味噌汁(サツマイモ・小松菜・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、バタートースト、アールグレイ。食後にコーヒー。

妻はクワイアの稽古へ。夜遅くに戻る。

映画は、デヴィッド・フィンチャー監督『The Killer(邦題:ザ・キラー)』。マイケル・ファスベンダーの暗殺者が味わいのある演技をしている。冒頭のパリのシーン、ドイツ人旅行者に扮した独白がいい。ドイツ人旅行者は目立たない。目立ったとしても、パリっ子はドイツ人がそばにいると避ける、と語る。ファスベンダーは、典型的なドイツ人旅行者になりすまして標的を追う。笑いを誘うのは、ファスベンダーが実際にドイツ生まれで、ドイツ語も流暢にあやつるということ。わかっている人にとっては二重のユーモアになっている。脚本家アンドリュー・ウォーカーの資質は今の映画界にあって得難い存在だ。

全編を通じて失地を回復していくプロフェッショナルを描いた秀作だが、肝心の独白が徐々に耳につくようになる。余白を尊ぶ民族には、身体の動きだけで語れることだと思われてしまうだろう。真のプロフェッショナルは寡黙にして耽美的だと、勝手に想像しているフシもあるのだが……。

昼餉はレタス・チーム・ハムのサンドイッチ、コーヒー。

政治家に徒党を組ませることを禁止するべきかと思う。もはやイデオロギーと呼んで離合集散させるのは滑稽だ。政治家ほどイデオロギーから遠い存在はない。政党を組ませない法案は、果たして国会という政党政治の場に提示される可能性があるだろうか。国会議員の定数と報酬を半分以下にするとか、今の議員には不可能なことが、この国の改革のキーになっているような気もする。

夕餉は、鶏がらスープの塩ラーメン、いなり寿司、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー、かりんとう。

Appleは、OS群の開発者バージョンを更新して、β3をリリースした。