リタニアと暑さの相関

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曇り、のち雨。31度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、キャベツ・ピーマン・カニカマ・チーズ・バジルのサラダ、味噌汁(玉葱・人参・油揚げ・豆腐・ピーマン)、バタートースト、アールグレイ。食後にコーヒー。

妻はクワイアの稽古やら。遅くに戻る。

誂えた銀製の小さなペンシルホルダーをどこかで落したらしい。山手線のような気もするがわからない。予備の真鍮製にちびた鉛筆を差し込んで、ズボンのポケットにまた忍ばせる。小指ほどのモノなのに、はなはだしい喪失感。

昼餉は、菓子パン、コーヒー。

ジョギング、6.52キロメートル。久しぶりで、脚が上がらず。走り終えてから雨が降り出す。

モーツァルトの4つのリタニア(変ロ長調 K.109、変ロ長調 K.125、ニ長調 K.195、変ホ長調 K.243)の中では、変ホ長調がなんといっても胸を締め付ける。レクイエムの原型をそこに見る人も多い。

リタニアは「聖体の祝日のためのリタニア」とか「聖体の秘蹟のための連禱」と呼ばれることもある。カトリック教会の連祷をモーツァルトが作曲しているのは、敬虔だった父・レオポルドの存在とも言われるけれど、そこからの連想でウォルフガングは実は教会を遠ざけていたと深読みする研究家もいる。

だが、リタニアやミサ曲のキリエ、グローリアを聴くと、実はその逆だったことがちゃんとわかる。ウォルフガングが熱望したのは教会音楽を書くことだったのだ。遺作となったレクイエムを聴けば、誰もがわかることだろうと思う。

アーノンクールがコンツェルト・ムジクス・ウィーンを指揮したK.243は、残暑にとても似合う。そんな嗜好は僕だけのことだろうと思っていたが、どうやら普遍性があるのかもしれない。NHK FMから流れてくるということは、そういうことかと思う。

夕餉は、ヴィシソワーズスープと魚介類のカレーの残り、ウィスキー・オンザロック、コーヒー。