根のない暮らし

 

 

 

 

 

 

 

晴れたり、曇ったり。7度。

8時に起きる。

朝餉は、大根・キャベツのサラダ、目玉焼き、味噌汁(ほうれん草・玉葱・人参・大根・キャベツ・油揚げ・豆腐)、ブルーベリージャムのトースト、アールグレイ。食後にコーヒー、興し。

古書が届く。古川日出男著『ベルガ、吠えないのか?』(文藝春秋)。著者は『平家物語』の全訳をされている方。そういうつながりでめぐり逢ったのだが、この書名は刊行まもないころ本屋で見た覚えがあった(忘れようもない表紙なのだ)。

古川さんとこうして邂逅できるのも古典のおかげなのか、本屋の新刊を避けるようにして生きてきた報いなのか。

『徒然草』とか『典座教訓』といった古典は、どこかに置いておいて手持ち無沙汰のおり、腕を伸ばして開いた頁をひろい読むのが僕の性に合っている。目の届く範囲にあって、なおかつ手が届く場所。僕にとってそれはトイレなのだが、僕に限ったことではあるまい。

自宅のトイレにこぢんまりした、それでいてしっかりした本棚をこしらえようか、あれこれ考えるものの、そうなると作為が表に出てきてうるさくなるものだ。

昼餉は、レーズンパンを齧る。

クルマで妻と彦根へ。喫茶店のマスターに年末の挨拶。コーヒーとベルギーワッフル。マスターが20年近く飼っているメダカのことや彦根の住宅事情なんかをボソボソと。

姪っ子の家へ寄る。留守だったので妻が玄関に又姪へのクリスマスプレゼントを置いて帰る。

甥の息子には昨日、妻が渡している。

夕餉は、漬物、納豆、卯の花煮、佃煮、餃子、味噌汁(ジャガイモ・大根・人参・ほうれん草・油揚げ・豆腐・ネギ)、玄米ご飯、赤ワイン。食後に喫茶店のマスターからもらったクッキー。

足の霜焼けが痛痒い。なぜここで暮らしているのだろう?