亡骸にさえ生気

 

 

 

 

 

 

 

晴れ。28度。

6時に起きる。

豆乳、コーヒー。

ゴミ出しの玄関先で、命の尽きた黄金虫が輝いている。緑の鋼のような甲冑。裏側はもぬけの殻らしい。手に取ろうとしたら四散してしまい、輝きが一瞬にして失われた。

書斎の朝の音楽にカティア・ブニアティシヴィリのピアノソロを。選曲もさることながら……

ストリーミングでは、イタリア・ヴェニスのクラシック・ラジオが、128kbpsMP3という昔ながらの放送を続けている。クリアな音源よりそれくらいのほうが朝には好ましい。ヴェニス的選曲の妙は、言うに及ばず。

昼餉は、スパゲッティ・ナポリタン、冷たいほうじ茶、コーヒー。

昨日とは違う買い取り店へ。妻の靴はちゃんと値がついた。それが確かめられたので、また持ち帰った。ネットで売ってみることに。

気づくと新しい店が開いている。買い取りではなく、寄付専門という。たまたま持っていた調味料入れみたいな陶器を妻が寄付した。経費を除いた売上は、そっくりさらに寄付するらしい。その先にどんな進化が待っているのだろう。

国会の首班指名を受けた新しい首相が組閣をした。ついでに衆議院の解散と総選挙の公示も明らかにした。

組閣後の記者会見は夜で、プロンプターを見ながらの話は噛んだり、読み間違えたり。質問にも中身のない答えが目につく。良かったのは、声の張り。

連立相手の党首が発表した単発のバラマキをやるのかと問われて、前向きに検討すると。

さらに、再分配による所得倍増を本気で考えようとしている。新自由主義からの脱却とは言っても、具体的なことはこれから。

米プリンストン大学教授の清滝信宏教授のマクロ政策は人気で、米国をはじめどこの国でも取り入れる傾向にある。

清滝先生は、ノーベル経済学賞をいつか取ると言われている。啓蒙書を書くのはその先になるのだろうか。マクロ経済にミクロ視点の手法を導入したと言われても茫漠としている自分が哀しい。

夕餉は、納豆、豆腐、ポテトサラダ、鶏ひき肉と豆腐のハンバーグ、味噌汁(大根・人参・玉葱・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯。食後にピーナッツ煎餅。

 

 

 

 

 

f:id:Tosshy:20211005085037j:plain