己れのことを語るには……

 

 

 


晴れ。29度。
7時に起きる。
朝餉は、ヨーグルトをかけたメロン、サラダ(レタス・リーフレタス・キャベツ・トマト・大豆煮・バジル・チーズ・カニカマ)、味噌汁(レタス・スナップエンドウ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参)、トーストレーズンパン、アールグレイ。食後にコーヒー、チョコレート。
本が届く。キャシー・アーリン・ソコル著『RASTA  TIME』(A-Works)。ボブ・マーリーのインタビューを中心にまとめた本。45年前、日本公演で来日したボブ・マーリーにインタビューできたのは、ちょっとした奇跡だった。ボブ・マーリーはインタビューを受け付けなかった(彼の意思かどうかはわからないのだが)。その前に、著者のソコルは彼のライブを聴きながら今はなき新宿厚生年金会館のコンサートホール通路に一人立ち上がって踊ったからだ。ボブ・マーリーは彼女をステージから見ていた。そして、他の観客に「みんなも立ちあがってください」と舞台から呼びかけた。ステージが終わり、ソコルはボブ・マーリーに会う。そして話を聞くことを許された。
ちょっとした扉が開く。自分がどんな人間か、その説明をするのにソコルはただ一人、立って踊って愉しんだ。奏でられた音楽が踊ることで喜びをあらわすことを許していたからだ。
昼餉は、中華スープ、焼きそば。
ジョギング、3.76キロメートル、最大心拍数122bpm、最高速度7.4kph。
図書館へ。取り寄せ本を受け取る。アーネスト・ヘミングウェイ著、柴田元幸訳『こころ朗らなれ、誰もみな』(スイッチ・パブリッシング)。朗らか、ではない。意味は同じ形容動詞だが形動ナリと書かれている辞書もある。文語的なのだ。柴田さんがあえて朗らなれを選んだのは、この掌編がたたえている空気のせいかとおもう。原題はGod Rest You Merry, Gentlemenで、なるほどその夜が孕んでいることをうまくあらわしている。
夕餉は、冷奴、ポテトサラダ、コンニャクと竹輪の甘辛煮、椎茸の肉詰め、味噌汁(スナップエンドウ・油揚げ・豆腐・玉葱・シメジ・人参)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後に妻の作ったコーヒーゼリー。