正絹という無価値

 

 

 

 


雨、のち曇り。9度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(レタス・キャベツ・チーズ・カニカマ・バジル)、味噌汁(ナメコ・玉葱・人参・豆腐・油揚げ)、卵焼きとハム・レタスのトーストサンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー、バームクーヘン。
冬に逆戻り。陽が高くなるにつれ寒くなる。
昼餉は、中華スープ、塩焼きそば、コーヒー。
半世紀近くまえに誂えた妻の着物は売り時を失ってしまった。今となっては燃えるゴミ扱い。そうした現実が妻を傷つける。いったん自宅に送ってから、一括して買取り業車に託すことに。値打ちが失せていることと折り合いをつけるため己れと向き合うしかない。そんなことは妻がいちばんわかっている。妻の手元に残るのは大島紬くらいだ。
妻と散歩へ。北西の冷たい風。速足で息を弾ませる。
夕餉は、春雨サラダ、レタスを添えたコロッケ、味噌汁(ナメコ・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・キャベツ)、カレーライス。食後に抹茶煎餅。
ぼくのスーツも似たようなものだった。冬用のスーツは、今もクローゼットに眠っている。