稀覯本になる条件とは

 

 

 

 

 

 

 

 

雪、のち雨。4度。

8時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、大根・キャベツ・ツナのサラダ、味噌汁(蕪・玉葱・人参・蕪の茎・ネギ・油揚げ・豆腐)、ハムと卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー、クッキー。

クリスマスイブとはいえ、米原あたりでは目をひくような飾りつけがあるでもない。子どもたちはプレゼントをもらったりケーキを食べたりするのだろうか。

妻がコンサートで交換したプレゼント、トリュフの生チョコを口のなかで溶かす。プレゼントは妻が戻ってきた日にわたした。

昼餉は、ハムと小松菜のアーリオオーリオ・ペペロンチーノ、チョコレート。

古書が届く。『世界SF全集 6 ステープルドン リュイス』(早川書房)。読みたかったのはオラフ・ステープルドン著『シリウス』。早川が世界で初めて(にして最後かもしれない)のSF全集35巻を刊行したのは1968年から71年にかけてだった。

僕が手に入れたのは再版印刷で77年に刊行されている(それなりにニーズがあったらしい)。届いた本は45年前のハードカバーらしいヤケはあるもののきれいなほうだった。文庫本は絶版で古書が4000円以上する。状態のいいものは5000円を超える。単行本の刊行はないので、全集の1巻は稀覯本かもしれない。帯には「宗教、哲学、科学の諸問題を掘り下げた二大思索SF!」なる惹句が踊る。

リュイスの『沈黙の惑星より』も楽しみだ。

日本ではともかく欧米におけるステープルドンの評価は確立していると聞く。早川書房が全集に入れたのは慧眼である。いまに至るまでこの国のSF界を引っ張ってきたのもむべなるかな。

夕餉は、佃煮、漬物、卯の花煮、蕪の挽き肉あんかけ、焼き鮭、味噌汁(大根・玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、赤ワイン。食後にクッキー、チョコレート。