彼の居た空間

 

 

 

 

 

 

 

曇り、パラつく。25度。

7時に起きる。

朝餉は、トマト・ブルーベリーチーズ、ささげ豆の胡麻和え、ポテトサラダ、昨夜の残りの天ぷらと焼き鮭、味噌汁(小松菜・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・ネギ・シメジ)、ご飯。

安倍元首相の死去を受けての参議院議員選挙は、自民党の大勝で幕を閉じた。改憲勢力は立法化できる数を上回った。

 

政治家も評論家もメディアも、揃って民主主義を守れと。暴力によって言論を封殺させてはならないと語っている。

ほんの一部だけれど、殺害犯にそこまでの高邁な意図はなかったのではないかという論旨も一方にある。

いちばんと言っていいくらい世界に顔の知れた政治家を、その演説中に銃殺しようと目論む、そのことをどう解釈するのだろう。

海外にはテロリズムによって殺害されたと伝えるメディアがある。殺害犯の思想信条は詳らかになっていないのだが……。

NHKの将棋と囲碁トーナメント。

姉は、亡父の庭へ出て雑草取りに励む。

病院へ電話。母のバイタルに変化なし。お粥とおかずを少し。意識は戻って、落ち着いていると。

姉の早めの夕食は、朝食のおかずの残り、レタス・トマト・キュウリのサラダ、冷奴、餃子、味噌汁の残り、ご飯。

夕方、Wi-Fiスポットを使うためマクドナルドへ。macOS Monterey 12.5のβ5をやっとインストール。d Wi-Fiはとても便利なのだが、マニュアルがわかりにくい。それをしっかり読み込まない僕にも原因があるのだけど。docomoは昔からインターフェースの作り込みができない。統一性がない、グラフィックがバラバラで全体を俯瞰しにくい、勘所を小さな文字で書く。

夕餉は、冷奴、ポテトサラダ、餃子、ご飯、ウィスキー。

安倍元首相が民意を分断してきた末の事件だ、という突飛な意見も出る。元首相の成し得たこと、成し得なかったことも語られ始める。そんな風潮に異を唱える声も出ている。喪中のときは、静かにしようというところだろうか。

婦人が病院へ到着するのを待って死去を発表するのはある種の儀礼だと思うが、それを無視した一部ジャーナリストが非難されている。親族にも確認をとったうえで報じたと、ジャーナリストは弁明している。この人にして、この物言い。

海外では、インドのモディ首相が国をあげて喪に服すると語る。ブラジルもそうしたと思う。国連もEUもそれ以外の国々も、そしてウクライナやロシアの元首も哀悼を表明している。

元首相が、外交の舞台で果たした役割は国内より海外の役人に知られている。真偽のほどはわからないが、トランプ元大統領に意見してもらうため、補佐官が元首相に泣きついたとか、そんなことが漏れ伝わっている。G7の舞台でも、いつの間にか在任期間がもっとも長くなったので、取りまとめの落とし所を探る役割も果たしてきたとか。

元首相の在任期間を最長にしたのは国民の選択の結果にほかならない。だが、僕らにそういう自覚はどれほどあったことだろう。

なんにせよ、彼ほど国の外で奔走した首相はいなかった。そのことを何度もここに書いたけれど、具体的なことは知らないし、誰もが思い浮かべる業績となると意外に知られていない。