一般病室へ

 

 

 

 

 

 

晴れ、パラつく。27度。

7時に起きる。

朝餉は、ほうれん草のお浸し、トマト・玉葱のマリネ、鶏胸肉と夏野菜の中華炒め、味噌汁(玉葱・人参・ネギ・油揚げ・豆腐・小松菜・さつまいも)、ご飯、ブルーベリーチーズとメロン。

本が届く。アティーク・ラヒーミー著、関口涼子訳『灰と土』(インスクリプト)。133頁しかなく、老眼にはありがたい文字がページに並んでいる。著者はフランスの国籍も持っているアフガニスタン人で、アラン・レネがメガホンをとった『二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)』に影響を受けた映画監督でもある。本書と2008年にゴンクール賞をとった『サンゲ・サブール ― 忍耐の石』を自ら映画化している。

姉に早めの夕餉を。レタスとミニトマト・ポテトのサラダ、朝餉の残りの野菜炒め、夏野菜と鶏肉のカレー。

夕餉は、夏野菜と鶏肉のカレー、ウィスキー。

母はICUを出て3階の病室へ移った。4人部屋と聞いて安心する。個室よりいい。バイタルは安定している。お粥とおかずも介助は伴うけれど食べる。ただ、すぐ眠ってしまうという。少しずつ二酸化炭素濃度が高くなっているのかもしれない。

医師の許しがあれば面会できるが、基本は面会謝絶だと言われる。

母の最期に立ち会えないかもしれない。父と同じように。