アルバムというアルバム

 

 

 

 

 

 

曇り。6度。

9時に起きる。

朝餉は、味噌汁(玉葱・人参・かぼちゃ・エノキ・油揚げ・豆腐)、チキンカレー、コーヒー。

彦根へ。灯油の買い出しやら。クルマも洗車。

マクドナルドでコーヒー、パイ。読書。

宇多田ヒカルの最新作『BADモード』は、子育て報告だった。どこかで聴いたことのある音が綴れ織になって届く。年寄りには、その重奏の出所が1音ごとにわかる。彼女の時間は僕らの半分にも満たないのに、音楽体験はその真逆なのだ。積み上げていく過程の膨大な取捨選択を思うと目眩に襲われる。

それは、常田大希の音作りの過程にも感じた。彼のドキュメンタリー『破壊と構築』を見ていると、果てしなく続く重奏の終わりは締め切りにしかない。彼が締め切りに追われていく切なさが、映像を支配している。

宇多田ヒカルには、それが希薄だ。彼女はコマーシャリズムからもっとも距離のあるミュージシャンだが、唯一の締め切りは子育て中の幼児の鮮度と直結している。その切なさは、再現を許さない切迫となってアルバムを覆っている。

常田大希のトラック数は200以上だったと思う。そのすべてを録音して、カット・ペーストして、さらに1音ごとにディストーションをかけていく。気の遠くなることを彼は身を削って作り上げていく。

夕餉は、味噌汁(玉葱・人参・かぼちゃ・エノキ・油揚げ・豆腐)、チキンカレーの残り、ウイスキーオンザロック、コーヒー。

妻とビデオ会話。3回目の接種券が来たのだが、3月末からだという。妻は4月以降だろう。

Appleは、iOSのパブリックベータ・プログラムを更新して、15.4のβ1をリリースした。マスク着用の顔認証を可能にしているのが目玉らしい。

 

 

 

 

 

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