並大抵ではない

 

 

 

 

 

雨。23度。

6時に起きる。

コーヒー。

西日本で豪雨。北陸で地震。増え続ける感染者。

荒ぶる神々。ざわつく血。

くたくたになったTシャツに頭を入れる。草臥れたぶんを、肌にまとう。

くたくたの時間を知っている草臥れた、このからだ。

昼餉は、リンゴジャムを挟んだイングリッシュ・マフィン、レタス・トマト・チーズ・クレイジーソルト・オリーブオイル・リンゴジャムを挟んだ全粒粉パン、ミルク、アイスコーヒー。

映画は、庵野秀明監督『シン・エヴァンゲリオン劇場版』。

この作品は、単体で存在できていない。背負わされている過去が、入り口を針の先くらい微小にしている。出口は、それとは正反対に、ぼんやりして焦点を結ぼうとしない。

並大抵ではない映画は、多くの場合、その逆かと思う。

庵野さんは、俳優としてのほうが圧倒的に面白い。料理するより、素材でいるほうかと。

夕餉は、冷奴、ナス・玉葱・人参・パプリカ・ピーマン・レタス・ベーコンのスパゲッティナポリタン、冷たいほうじ茶。

妻とビデオ会話。小降りになったので妻は買い物に出た。ストアーと家の中間あたりまで来ると、土砂降りに見舞われた。

こういうとき、彼女は家に戻らない。

僕はどうだろう?と考え出すと、妻の声が聞こえなくなる。

2階のベッドで寝るのは何日ぶりか。ひんやりしたベッドは、日差しを浴びてふんわりしている。

ベランダから流れ込むさらさらとした風。

 

 

 

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