気づけること

 

曇り、ときどき雨。26度。

7時に起きる。

朝餉は、レタス・キュウリ・カニカマ・ツナのサラダ、ハムと目玉焼き、トースト、アールグレイ、麦茶。

人を騙して生きていることより、己を騙して生きることの方が大変なのだと教えてくれる人がいなくなった。そもそも己を騙すとはどういうことか。それを幼心に刻んでくれる大人がいない。価値とは、そういうことを小さい子どもに植え付ける言葉や生き方を持った人の存在にある。そんな出会いのない社会がこの国にはたくさんある。

身近にある、単純でわかりやすいことが今の暮らしから消えつつある。もうほとんど消えている。僕らは複雑で分かりにくいことを解きほぐしてくれる人に金を払う。そのために暮らしているような気がする。

ほんとは逆なのだ。単純でわかりやすいことを大切にしない暮らしは己を騙しているのと同じだとかたく思っていなければ、呑み込まれてしまう。複雑でわかりにくい物事がやってきたら、それを遠ざける。これは必要ないものだと断固拒否できる。そういう存在としての大人は絶滅したんじゃないかと思うことがある。

昼餉は、ざる蕎麦、蕎麦湯、麦茶。

閉会中の国会で専門家や副大臣たちが答弁している中継を見ている。みんなが紙に目を落として口をパクパクやっている。あれじゃ、子どもたちは信じない。自分の考えた言葉を話さないのは、己を騙していることと同じだ。大臣だろうがあんな大人にだけはなるな、と今の父たちは語っているだろうか。

情けない存在の自分が、そんなことを気にしている。

夕餉は、冷奴、納豆、ナス・モヤシ・鶏ひき肉の味噌炒め、イワシの蒲焼き、味噌汁(人参・玉葱・エノキ・ネギ・豆腐)、玄米ご飯、麦茶。食後にアイスクリーム、抹茶ムース。