晴れ。9度。
6時に起きる。
朝餉は、バナナとリンゴ、さつま揚げと野菜の卵とじ、みそ汁(大根、人参、サツマイモ、玉ねぎ、豆腐、えのき、ネギ)、トースト、白湯。
朝の新幹線で女房が東京へ戻る。クワイヤの打ち合わせやら練習がある。こちらへは木曜あたりに。忙しくしている彼女は、そのぶん心奪われ我を忘れることができている。背後に迫り来るものから逃れるために、自分を追い立てているようでもある。
昼餉は、朝の残り、トースト、ミルク、白湯。
札幌の姉に手紙を。便箋3枚。
9キロをジョグ。湖面が輝いている。
女房によれば、東京も快晴だと。
酒を求める。バランタインのFinest。40種のモルトをブレンドしたと謳っている。バニラとか蜂蜜とかのざわざわした余韻。聞き耳を立てて、嗅ぎ取るくらいのもの。雑味もあるし、アルコール臭もある。だが、この千円は旨い。オンザロックは時をへて香ってくる。
まぁ、そう文句を言わず飲め。
誰かがごねたら、そう黙らせて飲むウィスキー。
夕餉は、ケンタッキーフライドチキンの辛口ハニーチキンのBoxセット、コーラ。
Finestの以前の記憶は芳しいものじゃなかった。
薄めた醤油のような味がした。実を言えば、その醤油っぽさは拭えない。僕の舌がボケたぶん、邂逅できるようになったのかもしれない。
取り巻いている世の中は、だいたいそんなふうに遷移している。
最後は、僕が折れるようにできている。