漁師には漁師の

曇りときどき晴れ。15度。
6時に起きる。
朝餉は、さつま揚げと野菜の玉子とじ、みそ汁(大根、人参、揚げ、豆腐、ネギ、カボチャ)、トースト、ミルク。
女房の出勤日で弁当を。
たとえば、セルロイドで作られたメガネフレームは必ず中性洗剤で洗う。水で皮脂を洗い落として、ダメージからセルロイドを守ってやると長持ちする。当たり前の養生だが、意外に知られていない。
教えられればどうということもない。そんな事どもが人生にはたくさんある。ひょっとしたら、その堆積が本質なのではと思わないでもない。
昼餉は、弁当おかずの残りとトースト。
それは、近き人々からもたらされる智恵と言っていい。近き人々を疎んじてはいけない。それこそが智恵の核かもしれない。教育の対極にあって、知恵は社会の守役としてごく近くにあり続ける。
僕らが世代によって分断されたように、知恵も分断されて消え去ろうとしている。というよりも、すでに消え去ったものは取り返しようがない。この国には、文字にはなっていないが、消え去ってしまったものが数多ある。教育ではそれらをどうしようもない。
8キロをジョグ。風が吹く。
夕餉は、高野豆腐、常夜鍋、玄米ご飯。食後にコーヒーとクッキー。
物心ついてから、そうしたプラグマティックを愉しんだかどうかで、その後の人生は大きく変わる。遅きに失したということは人生にそれほどないはずだが、こういう知恵は明らかにそうだと思う。