セキレイとウニ、フレンチの音

 

 

 


晴れたり曇ったり。26度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(レタス・サニーレタス・キャベツ・コーン・ミニトマト・チーズ・バジル・カニカマ)、味噌汁(オクラ・蕪の葉・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・ジャガイモ)、卵トーストサンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー、ラスク。
札幌の姉より生ウニが届く。伯父の奥方が101歳で他界した。その香典返しとか。賞味期限が迫っている。電話であれこれ話す。姉の心象がうまく伝わってこないのは、それくらい複雑というよりも飄々と生きていることのあらわれなのだろう。
妻と散歩に出て、着膨れしたような気持ちを脱いでいく。2時間も歩けば偏りは消えた。
昼餉は、隣町の公園でパン屋で求めた菓子パン、お茶。セキレイがそばに降りたって鳴いてみせる。きな粉をまぶした揚げパンをちぎって放ると、くわえてほんのすこし離れたところでわずかを食べた。セキレイの好奇心はスズメの比ではない。地面を滑るように歩きながら、せわしなくこちらを見やる。付かず離れずの間合い。気づくとベンチの真後ろにいる。手練れた観察者の視線。ともに暮らす意識の片鱗ものぞく。
妻の植えたミニトマトの枝に小さな膨らみが4つほど。リーフレタスは少しずつ食卓にのるところまできた。
ドビュッシー、サティ、フォーレ、ラヴェル、サン=サーンス、クープラン、プーランク、マスネ、メシアン——フランスの作曲家の音楽は芳しい小話のよう。この季節にふさわしいと感じるのはぼくだけではないはず。
夕餉は、冷奴、散歩の途中で求めたおからで卯の花、味噌汁(蕪の葉・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、炊き立ての玄米ご飯に刻み海苔を敷いてウニ・輪切りのオクラ・ポーチドエッグをかさねて蕎麦つゆ少々のウニ椀、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒー。