おおむね晴れ。23度。
7時に大きる。
朝餉は、切り干し大根、トマトと卵・ハム・チーズのコンソメスープ、バターとリンゴジャムのソルトトースト、ルイボスティ。
緊急事態宣言が解除される。氷は、少しずつ解け始めるのだろうか。
海外のメディアが、この国の見方を変える記事を書き始めている。PCR検査はほとんどできず、病床数も足りず、指数らしい指数も出さず、中枢機関の強力なリーダーシップもなく、近いうち最悪の状況が来ると思っていたら、驚くほど少ない感染者数や死者数に抑え込んだ。
なにが、幸いしたのか。
世界の興味はそこにある、という記事だ。あることないこと、書き立てられている。顕著なのは、中央官庁や首相の功績だとする記事がほとんどないこと。海外ではリーダーシップで切り抜けた国が目立つのに、この国は違う。ほかの要因がすぐには見当たらない。不思議だ、と思っているのは、この国の人々も同じだ。
昼餉は、トースト、コーヒー。
8キロをジョグ。ランナー数人とすれ違う。散歩する人とも。
例のマスクは送られてこない。誰が立案し、それを押し進めたのか。その決定過程が知りたいと大部分の国民は思っていることだろう。
やらなければいけないことを後回しにした、その象徴のマスク。家に飾っておきたいのに。
強力なリーダーシップなんか要らない。僕らは、そんなものを賞賛しなくてもいい国に住めている。リーダーが体たらくなせいで、煮湯を飲まされる人はたまったものではないけれど。
香港のデモを報じるテレビを見ていると、一党独裁の怖さが伝わってくる。見方を変えると、戦っている彼らは、まだ諦めていないのだ。
僕らは、どうだろう。
彼らの相手は、ある意味の狂信者だ。僕らの相手は、ボンクラなだけで、そのせいで被害は甚大だが、狂信者の怖さはない。
夕餉は、ヒジキ煮、ポテトサラダ、サーモンフライ、味噌汁(人参・玉葱・カボチャ・小松菜・豆腐)、シャケご飯。