そして、なにも思い起こさず

雨のち晴れ。
六時に起きる。
朝餉は、レタスとキュウリ、トマト、コーン、パプリカのサラダ、ハムとスクランブルエッグ、みそ汁(人参、ジャガイモ、玉葱、揚げ、豆腐)、トースト、バナナミルク、アールグレイ
女房の出勤日で弁当を。
出社して仕事。
3キロをジョグ。
昼餉は、お弁当おかずの残り、トースト、ミルク。
午後も仕事。
夕餉は、小松菜とジャガイモ、玉葱のオイスターソース炒め、ささ身の唐揚げ、春巻き、みそ汁の残り、玄米ご飯。食後にルイボスティとクッキー。
たとえば、こういう日が未来永劫に続くとしたら。仕事をしながら、走りながら、シャワーを浴びながら、メシの支度をしながらそんなことを考える。
要するに、未来永劫というものがなにも想像できないのだ。
数十年も連れ添った妻とか友人がいたとする。
ある日、その相手が言う。
もう、ここで別れましょう、と。
そして相手は右へ、僕は左へと歩きはじめて、振り返りもせず、言葉をかけもせず、スパッと別れて二度と会うこともない。直前まで共に過ごした膨大な時間をなんの前触れもなく捨ててしまう。そして、何事もなかったかのようにその後も暮らす。
僕らは、ある日、 そうなる。