くもり、のち大雪。
四時半に起きて、一〇キロをジョグ。
またも転ぶ。すこしの段差にシューズが引っかかった。ウィンドブレーカーとコンプレッション・シャツの右肘が破け、せっかく治ったばかりの皮膚が裂ける。
雪がどんどん積もって、朝のジョグがあの世のことのよう。今年の積もり方は、雪国のそれに似ている。湿っぽいけれど、借りもののつもりではない。根を張るように、威を振るう意思があるように、グッと気持ちをこめるように。空には、空の言い分があって、僕たちはそれに聞き耳を立てている。
あっちこっちで停電やら。電車が追突したり、クルマが横転したり。
