鍛錬の意味するところ

 

 

晴れ。10度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ・ミカン、サラダ(サニーレタス・ベビーリーフ・トマト・キャベツ・大根・大豆煮・ツナ・バジル)、味噌汁(シメジ・ナメコ・白菜・大根・玉葱・人参・油揚げ・豆腐)、卵サンドイッチ、アールグレイ。食後にコーヒー。
ジョギング、5.59キロメートル。最大心拍数117bpm、最高速度7.3kph。東北東の冷たい風。
食パン、あんずジャムで2枚、豆乳コーヒー。
下北沢の古書店より本が届く。リチャード・パワーズ著、木原善彦訳『The Overstory』(新潮社)。借りていた本は図書館の棚へ。
藤田嗣治著『地を泳ぐ』より——

 僕の希望は絵を描く前に、物体と自分と一人になって——直感で描いてゆく。つまり訂正したり、思考したりした線ではなく、直感から生まれた線の方が的確にして無限に深い。そして観者の心に訴えるところが多いと思う。或はあとで全体的に見た場合、誤りが有るかも知れぬ。けれども、感じを正直に捉え、健全なる線がひける。健全な線の方が病的な線よりも、常に本質的に優れているとは私は言わない。ただその方が正しいとだけは言える。そうして、その方がひねって描くよりも一層高い気持ちが表され、又実際に現れもする。(中略)線とは、単に外郭を言うのではなく、物体の核心から探究されるべきものである。美術家は物体を深く凝視し、的確の線を捉えなければならない。そのことが分かるようになるには、美の真髄を極めるだけの鍛錬を必要とする。

妻の作った夕餉は、レタスを添えたコロッケ・チキン、クリームシチュー、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にコーヒーゼリー、紅茶。