勝負ふたつ

 

 

 


晴れ、ときどき雨。35度。
7時に起きる。
朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(レタス・トマト・キャベツ・リーフレタス・アスパラガス・枝豆・大豆煮・バジル・チーズ)、味噌汁(シメジ・カボチャ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・ネギ)、卵トーストのロールパン、冷茶。食後のコーヒー。
NHKの将棋と囲碁トーナメント。西山朋佳 女流三冠が藤井聡太 竜王名人と対局。藤井さんは負けないように指した。なぜかそう見えた。西山さんは肌で感じたろう。この人は、負けないのだと。見かけのうえでは、刺しちがえるすんでのところまでいったようだった。藤井さんはそこまでを読みきり、物語を書き終えてペンを置く作家のように仕留めた。
囲碁は表悠斗2段が張栩9段に初手合いのうえ3目半で勝った。終盤に近づいて、張さんは悔しがった。選んだ読み筋に隠れていたわずかなほころび。それが見えていなかった。めずらしく声をあげて顔をおおった。17歳の若者はその姿にさぞ驚いただろう。歴戦の猛者が見せた勝負への息遣い。黒石を持つ若者の手がかすかに震えはじめた。絞り出した声の鬼気を浴びて、若者の運は本物に近づいたはずだ。張さんの悔しがり方が、若者を育んでいく。
遅い昼餉をかねた夕餉は、冷奴、ヒジキ煮、妻が買ってきたかき揚げ・クリームコロッケ、ポテトサラダ、卵焼き、味噌汁(シメジ・カボチャ・油揚げ・豆腐・玉葱・人参・ネギ)、玄米ご飯、ウィスキー・オンザロック。食後にアイスコーヒー、オレンジゼリー。