佐々木文具店の姿勢

 

晴れたり曇ったり。13度。

8時に起きる。

朝餉は、厚揚げ・コンニャク・大根の煮物、ブロッコリー、りんご、フランスパンの卵トースト。食後にコーヒー。

女房の運転で湖北へ。道の駅で野菜を求める。

敦賀の駅まで行って、保険の担当者氏に勧められた蕎麦を食したいと女房はどこかで思っていたかもしれないが。

昼餉は、木之本と伊吹で山菜おにぎり、伊吹の食パン、ういろう、白湯。

伊吹山麓の佐々木文具店に寄る。かねてより行きたいと思っていた。小さな小さなお店。目利きは、店主の若い女性。店に入ると、3歳くらいの女の子が「いらっしゃい」と小さな声で迎えてくれる。

品数は50点に満たないと思うが、独自ブランドの一筆箋なんかもあって、見ていて安らぐ。なんなのだ。深くどっぷり浸れそうな、この気分は。

あれこれ見てまわって、少しだけ異質な感がある陶器の角皿と小瓶を求める。小さいのに、佇まいがゆったりしている。

由来を尋ねれば、東京に暮らしていた祖父母の手捻りという。「道」と銘の入ったのがおばあちゃんの作で、ぽってりとして端正なのがおじいちゃんという。

二人が亡くなって、形見分けにと大量にもらってきたのを店先に並べている。

「そんなのを売ったりして、と祖母に叱られるかもしれないので」

と店主が笑う。

「だから、儲けようとはしてません、っていうくらいの値段です」

話を聞いていたら、全部欲しくなった。でも、下品なことはするまい。

また、ふらりと尋ねて、売れ残っていたら買い足そうと誓って店を後にした。

週に2日しか暖簾をあげていないこんな店が好ましい。量販店の品揃えとは似ても似つかぬ。一つ一つに来歴やら由来やらあるだろうに、ぶっきらぼうに見えるほど素っ気ない。

夕餉は、大根の煮物の残り、味噌汁(人参・玉葱・小松菜・豆腐・ネギ)、チャーハン。食後にコーヒー。

 

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