くもり。21℃。
6時におきる。
あさメシは、アガベシロップとヨーグルトをかけたバナナ、サラダ(キャベツ・きゅうり・だいこん・だいず煮・チーズ・カニカマ)、みそ汁(さつまいも・たまねぎ・にんじん・あぶらあげ・とうふ)、たまごサンドウィッチ、紅茶。
ジョギング、7.74キロメートル。最大心拍数128bpm、最高速度8.0kph。
リチャード・パワーズの長編である『The Overstory』に登場する女性植物学者のモデルがスザンヌ・シマードであることは植物学界隈にとって周知の事実といっていいらしい。そのシマードが著した大部『マザーツリー』は真打ちとして5年前に刊行された。本書によってシマードは研究者たちの世界に物議を醸すことになる。その余波は続いている。なにしろ、インパクトは強かった。植物のかたくなに動かないかのような生態に(それは表層を見ているにすぎないのだけれど)、文字どおり光を当てたのだから。シマードの学説を否定しつづける研究者は、実験の再現性に乏しいことを挙げた。それほど彼女の研究はユニークで、受け入れがたいものだったのだろう。ボクのような素人は、植物学会の保守的で地盤が強固であることをシマードによって知るきっかけになったのだけれど、どこかで彼ら頑固者たちにもっとしっかりしろとエールを送っているフシもなきにしも非ずなのだ。それくらい新説は魅惑に満ちており、なおかつ説得力があって、ボクのような新しもの好きは喜んで飛びついてしまう。だからこそ、無知には注意したいとおのれを戒めるところがあるのだ。
ひるメシは、ミルクをかけたシリアル。
’73年に米国で出版された『植物の神秘生活(The Secret Life of Plants)』によって著者のピーター・トムプキンズとクリストファー・バードは時の人になり、日本でもベストセラーとなった。植物にポリグラフをつなぐとヒトの殺意や愛情を読み取って植物は恐怖に震えるといった説を大真面目に紹介したのだから。のちの「植物感情説」の元祖となったのだが、これがトンデモ本であることを、植物学者たちが検証して白日のもとにさらした。この本が世間にもたらした興奮は、それが作り物だった反動もあって植物関連の新説はうさん臭いという根拠のない風潮さえ生むにいたる。その傷跡はいまも残っている。
最初のころ、シマードはそうした偏見や風潮とも戦っていたのだが、今では彼女の説はおおかたは受け入れられている。植物は孤立して生きているのではなく、地下のネットワークを通じて互いに会話し、助け合っているという、ボクらからしたら至極まっとうな説を、植物学会は当初つめたくあしらったものだ。
学会のトラウマは癒えただろうか——新しい説が登場するたび、ボクらは頑固者たちのさざめきに耳を傾ける。それは煙の色を無心に見上げて教皇を待ちのぞむ儀式に似ていなくもない。
ゆうメシは、だいこんの皮・にんじんのきんぴら、ポテトサラダ、アジフライ、餃子、みそ汁(じゃがいも・だいこん・にんじん・あぶらあげ・とうふ)、ごはん、南部せんべい。
