言葉づかいの、ある種の普遍性

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雨。14度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、レタス・キャベツ・玉葱・大豆・カニカマ・バジルのサラダ、味噌汁(小松菜・キャベツ・玉葱・人参・油揚・豆腐)、豆パン、アールグレイ。

沢村貞子さんの文章から――

 

 昭和四十六年二月の「ほうれん草の季節です」という記事で、料理家、土井勝さんは、その上手なゆで方を教えてくださった。

 私はそれまで、たっぷりの湯でゆでる――と思いこんでいたが、短い時間にサッと蒸しゆでにする方が、素材の持つうま味を引き出させる、ということである。

「四人前二〇〇グラムのほうれん草をよく洗い……底の平たい鍋に半カップの水を沸騰させた中に並べ、ピッタリ蓋をして強火にかけ、蒸気が出たら火を止めてほうれん草を裏返し、もう一度蓋をして、また蒸気が出たら火をとめ、いそいで冷たい水にいれて冷やせば色どめ、アク抜きも出来る……」という。早速やってみたら、美味しいし、仕上がりもきれいだった。

 

少ない水を使うのは、ブロッコリーを茹でるときもそうだったはず。僕はすぐ忘れて鍋にいっぱいに水を張ってしまう。小松菜もこれで茹でると旨そうだ。

昼餉は、米粉パン、コーヒー。

古書が届く。フィリップ・ロス著、中川五郎訳『グッドバイ・コロンバス(原題:Goodbye, Columbus』(朝日出版社)。

佐伯彰一さんの翻訳は半世紀以上前のもので、残念だけれどいかにも古臭くなってしまった。

中川さんも齢70を超えていらっしゃるけれど、ボブ・ディランの作詞をすべて翻訳しただけのことはあり、若い世代のみずみずしい言葉づかいについて、その普遍性の部分をうまくとらえている。

それに、佐伯さんの誤訳かもしれないと思った部分を、Amazonの中川さんの電子版に参照したら、案の定だった。

堀口大学さんのサン=テグジュペリみたいに、今なお息吹を伝える翻訳もあるけれど、それは稀なほうだ。

ちなみに、みすず書房のサン=テグジュペリ全集は山崎庸一郎さんの名訳だ。

夕餉は、冷奴、納豆、鶏ひき肉のピーマン挟み揚げ、味噌汁(ジャガイモ・小松菜・ワカメ・油揚げ・豆腐)、釜揚げシラス丼(ネギ・大葉・温泉卵・刻み海苔)。

Appleは、OS群のパブリックベータ・プログラムを更新して、新たにmacOS 13.5、iOS 16.6などのβ1をリリースした。

WWDCで発表予定のメジャーアップデート直前のリリースなので、ウォッチャーたちはバグ修正版と見ている。

そうそう、フィリップ・ロスは5年前、85歳で他界していたのだった。