三月の水

 

 

 

 

 

 

 

 

 

晴れ。18度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをけたバナナとリンゴ、ブロッコリー・キャベツ・グリーンリーフレタス・カニカマ・ゴーダチーズのサラダ、味噌汁(さつま芋・玉葱・人参・油揚げ・豆腐・小松菜)、ハムと卵のトーストサンドイッチ、アールグレイ。

この季節の定番といえば、エリス・レジーナとカルロス・ジョビンが歌う『三月の水』かと。

夏の終わりの物憂げで、心ここに在らずの空気。ちょっとした孤独。ちょっとした人恋しさ。ちょっとした独り好き。

それらが、移ろう季節と風物へ流れていき、どこかへ去っていく。

ジョビンの歌の白眉かと思う。

近ごろは『三月の雨』と紹介されることが多くなったけれど、原題は『Águas de Março』だからやっぱり水のほうがいい。雨ならChovendoを使っているはず。

三月という季節がもたらすÁguasの大きな流れが、この歌詞にはある。南半球の三月をÁguasはうまく表している。

昼餉は、小豆団子。

『三月の水』と聞いてもピンとこない。

世間はそう言うが、水だからいいのだ。

そのズレを『雨』に補正してしまっては、逆にこぼれ落ちてしまう。腑に落ちないことは、そのままを味わってこそ。

わざわざ理屈を持ち出す、そういうつまらない奴が増えた。

とびきりの詩だというのに。

夕餉は、オクラとブロッコリーのサラダ、ほうれん草のお浸し、厚揚げの煮物、塩サバ焼き、味噌汁(キャベツ・小松菜・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ご飯、赤ワイン。食後にバームクーヘン。