魔がさすこと

 

 

 

 

 

 

 

 

雨、のち晴れ。13度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたリンゴ、キャベツ・大根・ひよこ豆・ゴーダチーズ・カニカマのサラダ、シチューの残り、バタートースト、アールグレイ。

永井荷風を読み返そうにも『濹東綺譚』しか手元になさそうだ。ページを繰っていたら、読み終えている。

半分くらい売ってしまった本のことを今ごろになって考える。

だいたいの古書店では、内田百閒が棚から抜けている。当代の流行作家みたいに売れるらしい。一方で永井荷風はそこそこ並んでいる。世の中は不思議なものだ、と思いつつどこかわかる気がする。

昼餉は、クリームシチューをかけたパスタ、コーヒー。

妻がBSの映画『ギルバート・グレイプ』を最後まで観て、あれこれ語ってくれる。僕はこの秀作をすっかり見逃していた。

レオナルド・ディカプリオが知的障害を持つ幼い次男を怪演してオスカーの助演男優賞にノミネートされている。目元のあたりに彼らしい陰影がほの見えているけれど、言われなければディカプリオとはわからない。一方のジョニー・デップはすっかり輪郭ができあがっている。真面目に演じていても、どこか飄々として見える。オダギリジョーとかぶるのはなぜだろう。

原作の小説を書いたピーター・ヘッジズもどこかですれ違っていそうなのに。

最後まで付き合って観ておけばと久しぶりの後悔。永井荷風といい……。

夕餉は、漬物、納豆、ひき肉・厚揚げ・小松菜のあんかけ煮、味噌汁(大根・玉葱・キャベツ・小松菜・人参・ネギ・油揚げ・豆腐)、玄米ごはん、赤ワイン。食後に歌舞伎あげ。