待ち伏せ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

曇り、ぱらつく。12度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたリンゴ、味噌汁(キャベツ・ネギ・玉葱・人参・もやし・油揚げ・豆腐)、レタス・ハム・卵焼きのトーストサンドイッチ、アールグレイ。食後にジンジャー・ターメリック・ティー。

札幌の姉より電話。大雪のことを聞く。峠は越えたと。

台所に立って包丁を使っているときに限って、若いころの記憶がよみがえるのはなぜだろう。苦い想い出ばかり。若気の至りとは別の、ヒトとしての品性を問われるようなおこないが澱んだ水から浮かんでくる気泡のようにあらわれる。

昼餉は、トマトソースの野菜パスタ。

時として思いあがる己れのことを、記憶が戒めてくる。それは不意打ちのように記憶の曲がり角に立っていて、いきなり襲いかかってくる。

夕餉は、大根の皮の漬物、納豆、佃煮、味噌汁(蓮根・大根・玉葱・人参・ネギ・油揚げ)、卵かけご飯、赤ワイン。食後に妻の作った抹茶ムースのホイップクリームかけ。

ヴィクトル・ユーゴが帰納化してみせた記憶の復讐に、抗うことはできそうにない。