Saravah!

 

 

 

 

 

 

 

雨、のち晴れ。7度。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜をかけたヨーグルト、キャベツ・ひよこ豆・ゴーダチーズのサラダ、味噌汁(玉葱・人参・キャベツ・白菜・油揚げ・豆腐)、卵とハムのサンドイッチ。食後にコーヒー、チョコレート。

運を天にまかせる、そのことを運否天賦という。人生を切り拓くのは当人だけ、という鼓舞する言葉とこのウンプテンプという言葉を並列すると身がひきしまる。

どちらか一方ではないのだろう。

僕らは誰かの支えなしに生きることはかなわない。その誰かは、味方ばかりとは限らない。切り拓こうにもおのれの力では至らないことばかりだ。知らずに助けられていることに気づかない。力を貸してくれた人がそのことに気づいていないことさえある。めぐり合わせの妙といったことさえ感ずる。

だから運否天賦を前にするとなぜだか心静かになる。道を拓くためにおのれを鼓舞するのは、運否天賦だからだ。

昼餉は、黒豆きなこをまぶしたお餅、メロンパン、コーヒー。

来し方に思いをめぐらせて気づくのは、人に助けられたことばかりだ。時をともにしてきた人に恵まれた。みずかの力で人々と出会えたわけではない。めぐり合わせのうちに見知ったのである。

みずからの真贋は、いまだにわからない。一歩間違えれば深い穴が口を開けている。落ちるのはいとも簡単だと思わないことは一日としてない。畏れを抱いているのは、おのれへの疑いが消えぬからだ。そういう畏れは、生きているかぎり拭えないだろう。

夕餉は、白菜・人参・焼き豆腐・鶏肉団子の醤油風味鍋、玄米ご飯、赤ワイン。食後に焙じ茶、クッキー。

高橋幸宏さんが70歳で逝った。もっと若いような気がしていた。たまたまだが、細野晴臣さんのアルバムを片っ端から聴いていて、訃報にさいして言葉が出ない。サディスティック・ミカ・バンドの頃の音楽をベッドの中で夢に見た。