生きる糧とは

 

 

 

 

 

 

 

晴れ。

7時に起きる。

朝餉は、蜂蜜とヨーグルトをかけたバナナ、キャベツ・大根・ツナ・チーズのサラダ、味噌汁(玉葱・人参・小松菜・油揚げ・豆腐)、ハムと卵焼きのトーストサンドイッチ、ルイボスティー。食後にコーヒー。

妻と散歩がてら古書店へ。本を求める。

クロード・レヴィ=ストロース著、川田順造訳『月の裏側』(中央公論社)、ひさうちみちお著『托卵』(青林堂)、代田敬一郎著『木の国・石の国』(みすず書房)、串田孫一著『Eの糸切れたり』(平凡社ライブラリー)。

久しぶりの本屋は品揃えがだいぶ変わっている。ひとわたり棚を眺めてから、時間をかけた。至福。

雑貨屋で亀の子タワシを求める。カリモクの椅子も揃えている店で棚の下に埃をかぶって眠っているバタフライスツールを見つける。ローズウッドのいちばん落ち着くやつだ。定価で売られていなければと思いつつ、座面を撫でる。

米粉のパン屋でパンを買い、併設のカフェでコーヒーを。

柳宗理さんはやっぱり台所道具だ。カトラリーはどれも逸品だ。

バタフライスツールに代表される家具はちょっと手がでない。高価なのは曲木の細工に手間がかかるからだが、1脚くらい手元にないと、目の栄養にならない。尻へ至福を与える時間は、その次に待っている人生の転機といえる。

飛騨産業が復刻している『ヤナギチェア』のシリーズではアームチェアがバタフライスツールについでいい。背板から肘木へいたる曲線は家具屋泣かせだが、どこか温かみをまとった姿は4本の脚の角度による。

夕餉は、佃煮、白菜・鶏肉団子・人参・糸蒟蒻の豆乳鍋、玄米ご飯、赤ワイン。食後にチョコレート、焙じ茶。