戻った意識が言わせること

 

 

 

 

 

 

晴れ、のち曇り。24度。

6時に起きる。

朝餉は、キュウリ・カニカマの中華風漬物、トマト、大根・コンニャク・野菜揚げ・人参の煮物、マグロ刺身、焼いた塩サバ、味噌汁(ズッキーニ・サツマイモ・人参・油揚げ・豆腐・ネギ)、ご飯、メロン・キウィ。食後にコーヒー。

姉を乗せて病院へ。姉の定期検査。

フードコートでアイスコーヒーとドーナッツを。

母の病院へ姉と。先生に会う。母の退院について。マスクから酸素カニューレに戻した状態でも、母は意識がそこそこある。このままであれば退院が叶いそうだが。

むくんだり痰が出るのは、点滴のせいだと思う。俗に言う「点滴溺死」という状態に近い。そこから抜け出せればいいが。

母は、思っていることを上手く言葉にできないけれど、枯れていくことを望んでいる。母の体がそれを求めている。端的に、それを老衰という。感情に流されがちだが、間違いなく見極めたい。

日本の病院は、ほとんど場合、闇雲に長らえさせる状態に年寄りを置いている。家族が許さないからだ。なんでもいいから点滴を、と自分たちの気持ちを優先する。無知が年寄りを苦しめる。恐ろしいことだと思う。

先生の計らいで母を見る。姉の話しかける声を聞いて母が「お帰りなさい」と言う。そういう意識なのだ。喜ばしいことかもしれない。

明日、退院するからね、と話しかける。その意味するところが飲み込めていないようだった。病室を自分の家だと思っているフシもある。96歳の母は、なんだかフワフワして見える。明日はどうだろう……。

介護マットレス、食事台、点滴棒(これ必要だろうか)を業者が搬入する。これまで使っていたマットレスを持ち帰ってもらう。

姉は、朝ごはんのあまりと目玉焼きなんかを。

一人の夕餉は、朝の煮物、残り物を適当に。ウィスキー・トワイスアップも少し。