目に見えない物事を前進というのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

曇り、のち雨。24度。

6時に起きる。

朝餉は、キュウリとワカメの酢の物、茄子の焼き浸し、レタス・トマトを添えた鶏胸肉のソテー、味噌汁(ナメコ・ズッキーニ・人参・油揚げ・ネギ)、ご飯、メロン。

箸を持ったところで、姉が母のことで話し出す。昨日、ちょっとだけ見た母の姿が考えを変えたという。

自宅に引き取って看取ることに同意してくれたけれど……。

ケアマネージャーに電話。受け入れ態勢について話し合うことに。自宅で看取ることにしました、と言ったら彼の声が少し明るくなったような。そうなることをどこかで祈っていたのかも。

病院へ。看護師に会って、母の天眼鏡や補聴器、姉が買ったゼリーなんかを手渡す。書いた手紙がなんらかの形で母に伝わるといいのだけれど。

そういう願いは叶わないだろう、とどこかで思っている。

姉はずっと父の庭に出て、草を刈ったりしている。大きな庭なので、一日の大半を費やしている。じっとしているよりよほど体には良いけれど、そういうことは黙っている。

ジョギング、8.79キロメートル。芸術の森の池のほとりでしばし空を仰ぐ。

雲が気づかぬくらいに流れていく。今日の風は涼しくて心地良い。

このところ鳥の鳴き声が消えている。姉と話していた朝、つがいのエナガが電線に飛んできたのだが、一声も発しなかった。どこかチャップリンの映画のようで。

姉は一足先に夕餉を作って食べている。シャケを焼いて、サラダを拵えて、残り物の煮物を食べたらしい。

腹違いの伯母から電話。看護師を勤め上げて、今は札幌の東に住んでいる。姉が家で看取ることに大賛成だと。普段はあれこれと食材を見繕って姉に送ってくれる。礼を重ねて伝える。

夕方、シジュウカラが鳴く。

夕餉は、大根・カボチャの煮物、焼き鮭、ご飯、ウィスキーのトワイスアップ。